ひきこもり女学生の脳内断面図








「それはそうと、二人とも何してたんですか」








あえて加藤先生の方に向かって尋ねた私に、先生は一瞬びくっとしたような顔をした。







「あ・・・えっと、実はお母さんからご相談を受けて・・・」






先生がびくっとするのも無理はない。先生の横からしゃしゃり出てきた母は、大声で言った。










「あんたの成績が思うように上がらないからでしょーーーーーーー!!!!!」









「ひいぃぃぃーーー!!」








その言葉を受けた私は、おぞましさゆえ湧きでた悲鳴とともに、忠誠を誓う犬のごとく母の前にひれ伏した。








先生にそんなことを相談していたとは、とんでもない密告である。
















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