ひきこもり女学生の脳内断面図








今までの人生は、恋などというものをしている余裕がなかったのだ。これは冗談ではなく、私は恋と同時に「青春」も手放してきた。







原因は「人格障害」だった。私はへんてこな性格らしい。








自分で自覚はないけど、実際葛藤が激しかったのはオール1の通知表が私の代わりに説明してくれるだろう。








つまり学校に行けなかった。不登校、ひきこもりなんて言われることなんて今更慣れている。








周りの皆さんが青春を謳歌している頃、私は精神病にさいなまれ、ひいこらいいながらのたうちまわっていたわけだが。








まるで天国と地獄である。






とはいえそんなことはもう3年前の話。私はもう17歳で、水も滴る立派なレディだ。







恋についての興味がわくようになっただけ、状態は好転しているはずだ。









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