優しい嘘つき
「――悠ちゃん!!」


そして毎晩嫌な夢を見る。

悠ちゃんがどんどん離れていって、あたしが1人ぼっちになる夢。

寝つけずストレスが溜まる。

あたしと悠ちゃんの関係が変わってしまったこの季節が、あたしは大嫌いだ。

悠ちゃんが他の女の子に、もうあたしには見せてくれない笑顔を見せているのを見て、苦しくなる。


もうあの頃に戻れないんだと思うと悲しくなる。

この気持ちは悠ちゃんに届くはずもない。

身体的にも精神的にも弱ってしまうこの季節が、今日もあたしを苦しめる。
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