返信スピード1.5倍速

うとうと。



日付は変わって、12時半。



君からの返信は相変わらず来ない。




ベッドに横になって、携帯をにぎりしめる。




今夜はもう、返信来ないのかな。


もう、12時半だしね。


なんて自問自答。



お蔭様で、課題は手付かずです。


心臓がきゅうって、して、君のことでいっぱいで。



なんにも手に付かないの。


ほんと、馬鹿みたいだけどさ。

だけど、そうなっちゃってる。


たった、3行の君の言葉が欲しいだけなんだけど。



こんなにも、難しい。



ばーか。





うとうと。





うとうと。






震える携帯、

君だけの、着信音。


一気に眼が覚める。
ベッドに正座。

こんばんは。5時間振りの返信。

にやつく口許を抑えられません。

3行どころか、2行だったけど。

うれしいね。


つい、欲張りになっちゃう。


いつもより早く動く指。


まだ、君の言葉が欲しい。


もう1通だけ、もう1通だけ。


はやく、はやく。


送 信




*返信スピード1.5倍速*

(以下、また君を持つ、無限ループ)
< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

今日は、いい天気だ。
キリナ/著

総文字数/1,098

恋愛(その他)4ページ

表紙を見る
部活後サイダー
キリナ/著

総文字数/450

恋愛(その他)1ページ

表紙を見る
とても微かな愛の言葉を。
キリナ/著

総文字数/3,461

恋愛(実話)15ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop