パラドックスガール
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「高坂君、香坂君は茗子のこと好きなんだよね?」
凛子が唐突に尋ねた。
玲央は少し驚きながら凛子のほうを向いて、あたしのほうに向きなおる。
「うん、好き。ずーっと前から好き。」
そしてにっこり笑う玲央。
照れもせずに言えちゃうこいつ。
あたしも聞き慣れたから照れないけど。
凛子と珠希は照れたらしく、少し頬を赤く染めてるけど。
「すごい…言い切れちゃうくらい好きってすごいな…。」
「そりゃ玲央の愛は濃度300%くらいあるからねー。
もううっとうしいくらいだよねー。」
「……は?」
どこからか聞こえた、あたしでも玲央でも凛子でも珠希でも、ましてやお兄ちゃんでもない声。
「…え、虎?」
あたしは思いついた名前を呼んでみる。
すると、
「当たりー。めーちゃん久しぶりー。」
玲央の後ろからひょっこり現れた、玲央より少し背の高い茶髪のたれ目の男。
これまた美形だ。
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「高坂君、香坂君は茗子のこと好きなんだよね?」
凛子が唐突に尋ねた。
玲央は少し驚きながら凛子のほうを向いて、あたしのほうに向きなおる。
「うん、好き。ずーっと前から好き。」
そしてにっこり笑う玲央。
照れもせずに言えちゃうこいつ。
あたしも聞き慣れたから照れないけど。
凛子と珠希は照れたらしく、少し頬を赤く染めてるけど。
「すごい…言い切れちゃうくらい好きってすごいな…。」
「そりゃ玲央の愛は濃度300%くらいあるからねー。
もううっとうしいくらいだよねー。」
「……は?」
どこからか聞こえた、あたしでも玲央でも凛子でも珠希でも、ましてやお兄ちゃんでもない声。
「…え、虎?」
あたしは思いついた名前を呼んでみる。
すると、
「当たりー。めーちゃん久しぶりー。」
玲央の後ろからひょっこり現れた、玲央より少し背の高い茶髪のたれ目の男。
これまた美形だ。
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