約束

出会い

アタシ・・・小巻麻奈美は今日から中学1年になった。

「麻奈美!!おいてくよ!早く用意してッ!!」

「はい、はい!!もぅちょっとだから!」

 今日は・・・入学式・・・緊張するなぁ・・・

アタシと舞はわざわざ家から遠い私立ですっごく有名な中学を受験して見事に2人とも

合格した。アタシは我ながら結構頭が良い。それに比べて舞は追い詰められないとやら

ないから受験の3ヶ月前から一緒に勉強した。家から遠いこともあってアタシ達は寮に

入ることになった。

入学式が終わってアタシ達は先輩とペアになって学校の教室とかを教えてもらった。そ

のときアタシとペアだったのは2-2の中堀先輩だった。

これがアタシと駿の出会い・・・

「ここは理科室。わかるか?」

「はい。てか音楽室ってどこですか?」

敬語に慣れていないアタシはついタメを使ってしまう・・・

「音楽室は・・・3階の奥だよ!てか名前なんだっけ??」

「小巻です・・・小巻麻奈美・・・」

「麻奈美チャンかーこれからペア活動いっぱいあるからよろしくねー!」

 ぇーまだこんなことあんの?!めんどッ!!

「はい・・・こちらこそよろしくお願いします!」

「超かわいいー!!麻奈美ってよんでもいい??」

「別にいいですけど・・・」

「じゃあ麻奈美で!俺んこともあんま先輩って思わないで!気軽に話しかけてねー!」

「はい!」

 先輩ってもっと怖いと思ってた・・・こんないい先輩もいるんだぁー

中堀先輩とは同じ地区だったこともあり舞もかなり仲良くなっていた。

そんな舞にいつしか嫉妬するようになった・・・

 何で?別に先輩と仲良いだけだし・・・ヤキモチとかじゃないけど・・・何かやだ

 な・・・

「麻奈美!!」

「ん??あッはい!!」

「今日一緒帰れる?」

初めて先輩に誘われた・・・

「え?はい、大丈夫ですけど・・・どーしたんですか?急に・・・」

「ちょっと話あんだよねー」

「わかりました!じゃあ昇降口で待ってますね!!」
















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