あくまで天使です。


「?何がだ」


答える間にも『それ』をパクパクと食べている。


体に害はないようだ。美味そうに食す彼を見つめていると、自分の胃袋も刺激される。


怖さを感じながら箸を手に取り、『それ』をやさしくすくう。


なんかぐちゃっとしている。


「………」


べリアルが初めて歩く子を見守るまなざしで、こちらに身を乗り出してきた。


もう後には引けない。


< 147 / 625 >

この作品をシェア

pagetop