あくまで天使です。


「はぁ………んじゃ行ってきまーす」


返事を聞く前に家を飛び出した。


今日から三年生になる。ドキドキと不安がまじりあい複雑な心境だ。


学校へ向かう途中、ずっとクラス替えのことばかり頭のなかでグルグル回っていた。


樹君と一緒になれるかな?できれば月緋とは別れたいなぁ………などなど。新学年ならではの青春だ。


学校へ滑り込み、駐輪場へ自転車を置き、早歩きで校舎を目指した。


桜が私たちを歓迎しているようで、気持がすごくよかった。


< 220 / 625 >

この作品をシェア

pagetop