あくまで天使です。


バイクに揺られて数十分。


町の中心部に連れてこられ、先導するように歩くガクの後に続いていた。


どこに行くのかな?と不思議に思いながらもマナブと世間話をしながら進む。


駐輪場から数分のところに、この街一番といっていいほど有名なデパートがあった。


ガクが流れるようにその店に入って行ったので、入りたくなくても必然的に私も入ることになる。


そこそこ外見を美しく保っている店内に入ったところで、今までずっと前を見ていた額がここにきて後ろを振り返った。


「姉貴!お願いというのはほかでもありやせん!」


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