あくまで天使です。


そんな宙ぶらりんの状態を兄貴は気に入らなかったのだろう。


やるなら思いっきりやりやがれ!


その言葉が脳内でエコーし、何度も繰り返される。


「………俺は、俺はただ母さんや親父に………!」


聡志って呼んで欲しかっただけなんだ。


それが叶わぬなら名前なんていらなかった。友人に呼ばれるのとはわけが違う。本当の愛情を込めた声音で呼んで欲しい。


認めてみると意外にも心の内がすっきりした。


< 308 / 625 >

この作品をシェア

pagetop