あくまで天使です。
しかしあの樹坊の衝撃的発言により七色の世界は灰色一色に染まった。
そうか、両想いか………。この居心地いい世界との別れも近いかもな。
たぶん、本当はそんな理屈っぽいことで悩んでいたんじゃねえと思う。もっと簡単であっさりとしているもの。
次の日からいつあの仮面男があいつに告白すんのかすっげぇ気になってろくに眠れなかった。
まだかまだか?
とっとと言ってくれよ。この生殺しの状態で俺はいつまで込み上げてくるもんに耐えればいいんだ。
そんな日々が続いた。