あくまで天使です。

ツーフェイス




自分に「爽やか」「優しい」というタグが貼り付けられていたのに、気づいたのはいつだっただろうか。


ずっと前からかもしれない。いや、そんなことはどうでもいい。


重要なのは自分がそれに逆らうことなく、逆に受け入れたことだった。


そうか、そう僕は見えるのか。だったらそうしよう。


彼女たちが僕を見て騒ぐのは楽しかった。上面だけで好きとかほざくやつもいた。


そのたびに失笑した。もちろん内心で。


お前は僕の何を知って、好きとか言っているのだろうか。


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