最強で最高な恋の物語。略して「最恋」〜サイコイ〜
―――――――他愛もない話をしながら
海瀬君が尋ねた。
「どっか寄ってきますか?」
「うーん、どうしよっかなぁ〜・・」
「僕はコンビニ寄ろうと思いますけど・・」
「あっじゃあ行く!!」
思いのほか、即答してしまった・・
これじゃまるで・・
あたしが海瀬君と一緒に居たいって言ったみたいなもの・・
いや、まぁそうなんだけど・・
でもっ・・ああ、変に思われたかな・・
なんて一人で考えていると
♪〜♪〜♪
『いらっしゃいませー!』
あっまた置いてかれるっ・・!
「美架さん、何買うんですか?」
「うーん・・お菓子かなぁ♪海瀬君は?」
「僕はジュースと漫画を・・」
おお・・男の子らしいなぁ・・・
そーいえばあたしはコンビニで漫画なんて買ったことないな・・
♪〜♪〜♪
『ありがとうございましたー!』
止めていた自転車のカゴにバックを入れながら
あたしはさっき買ったグミを開け、
一つつまんで口に放り込んだ。
甘く柔らかな香りのする、
大好きな桃のグミ。
そんな小さな幸せにちょっぴり顔がほころんでから
ふと海瀬君を見ると・・・
彼はおとなしくパックジュースを飲んでいた。
思わず、見とれてしまった。
ただジュースを飲んでいるだけなのに。
じっと見つめるあたしに気付いて、海瀬君が一言。