青い月の夜に
「ピアスは真子にやったのと同じマグネットピアス。穴は開いてない」
言葉通り、耳たぶにはピアスホールは開いていなかった。
そして、ウイッグとピアスを取ったその姿は紛れも無く“類”さんだった。
「演技して私をからかったの?類さんって実在しない人物を装って……」
声が震える。
怒りとも哀しみとも、なんとも言えない感情が私を支配する。
「違う!」
「何が違うの?」
目頭が熱くなる。
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