青い月の夜に


「ハルキ」




すぐ横まで駆け寄ってもう一度呼びかける。




すると、不思議そうな顔をしてハルキが振り向いた。




「人違いじゃないかな」




それだけ言うと再びスケッチブックに視線を戻す。





人違い?




この人はハルキじゃないの?




こんなにそっくりなのに……。



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