桐谷先輩が好きなんですが!!

きらきら3




ーーガラ


「ゼェ、ハァ、ゼェ…ゼェ」



数メートル走っただけで、息が切れるなんて、弱ってんな、私。



「あ、島津、先生、ゼェ…ハァ」


息切れ激しくて、つらい。


「どうしたんだ」


バスケ部の顧問はたしか、田中先生…

「あの、たな「ふじぃいいぃいいぃい」


ビクッビク!!


あー、まさか。


まさかだよね。


いまの空耳だよね。


「やっとみつけたよ、」


「田崎…せ、先生…」


最悪であろう。


コイツは別名、“テカッちゃん”


由来は、普通に頭が光っているので。


テカッちゃん、


それは私の担任。


「ちょっくら顔貸せや」


私は説教をくらっちまう。


「し、まづ先生、ごめんなさい」


「ああ、大丈夫だよ。藤井さんが探していたのは、田崎先生だったんだね」


「あー、まあ…」


いや、全然違うよ。


マジ違うよ。


こんな見てるだけで目がチカチカするようなヤツ、探してないよ。


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