アリス、王子とキスをする!?【企画もしアリス】
「汝よ、選べ。このままこの世界で一生を過ごすか。それとも旅に出て、王子とキスして元の世界に戻るか」



私に残された手段は1つしかない。



でも、1つあるとも言える。



それなら、それに賭けてみるしか無い。



「簡単よ。旅に出るわ」



「そうか、ならば、行くがいい。分かってるとは思うが、親指姫で出会う王子は南の方にある花の国の王子じゃぞ」



「親指姫の話ぐらい、読んだ事あるから分かるわ」



「最後まで憎たらしいのう」



「煩いわね。お婆さん、さようなら」



私は早速、窓に近寄り、近くに合った蔓を掴んで地面に降りた。



「アリスよ、これは試練じゃ。汝が恋を知る為。そして、この崩れかけた親指姫の世界をどうにかする為のな」



最後のお婆さんの言葉は私には聞こえていない。



私は大地を踏みしめ、真っ直ぐ前を見て歩いていたから。









Ⅱ 一抹の光に身を任せ


それはアリスの選んだ道










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