お姫様だっこ



「そろそろ謝ったら許してやってもいいよー?すいませんでしたぁー、研と別れますーってね」




ニヤけながら言ってきた。




ムカつく…。



「誰が言うか!!絶対言わない!!!」



「マジしぶといし!」



またバケツの水をかけてきた。





バシャッ!バシャッ!




冷たい…




冬じゃなくてもこれだけ水をかけられれば体は冷える。




でも諦めない。




いくらイジメても動じないからか、




「ねえ…そろそろヤバくない?バケツの水も無くなったしコイツ血だらけだし…」




あたしに水をかけてた人が言い出した。






気付かなかったけど、よく見てみたら3人とも顔がひきつってた。






「ねぇ、もう終わり?あたしは研の為だったらいくらでも戦うよ?」




思いっきり睨みつけて言ってやった。





もうどうにでもなれ。




あたしの研への想いは半端じゃないんだ。
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