お姫様だっこ
あたしと菜帆は手を繋いでスキップしながら帰った。
「菜帆ね、今日の夜…俊に電話してみる。俊がどんな答え出そうとも、菜帆は俊が好きだよって伝える」
「うん」
「なぁんか、初めての告白みたいにドキドキしちゃってるぅ」
「あははっ♪」
「美優がいてくれて良かったよぅ…」
「菜帆にはいつも助けて貰ってばっかだもん。なにか力になりたいもん」
「菜帆だって…いつも美優に助けられてるんだよぉ?……あ。ねぇ美優、ウチ寄ってかなぃ?」
「そうだね」
「決定ー♪」
菜帆の家へ歩いていく。
スキップしながら。
その時
聞こえた―‥。