お姫様だっこ



暫くすると




洗い物を終えた研があたしのそばに来た。





「美優♪」



後ろから抱きしめてきた。



「研。洗い物ありがとぅ。こっち、おいで?」




あたしはソファをポンポンってして研を見つめた。





そして研が横に座る。



見つめ合った後





キスをする。




長い長いキス。




苦しくて息遣いが荒くなる、長いキス。










顔が赤いあたしを見ながら研が言った。





「俺の部屋…行こっか」




この言葉が意味するのはたった一つ。







十分すぎるくらいの心の準備をさせて貰ったあたしは決心する。






「うん…。研、連れてって」
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