お姫様だっこ




「俊なら大丈夫かなって思うの。まだ気が早いかな?」







わかるよ、その気持ち。









あたしもそうだから。





あたしも親が失敗して苦労してるから結婚は余り良くないイメージだったんだ。





でも研とだったら幸せになれるかなって思えたんだ。




初めて感じた





『愛』だから。











「実はね、あたしも研となら…結婚いいかもって…」



「えぇぇー!!!ほんとぉ!?」




菜帆の大声で研と俊が振り向いた。




菜帆の馬鹿。





「あ、ごめ…」



手で口を抑えてるけどもう遅いっつぅの。
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