お姫様だっこ
いつもの待ち合わせの公園へ向かう。
「研ー!お待たせっ♪」
「行こっか」
手を繋いで歩く。
「ホワイトクリスマスだねぇ…」
素敵な一日になりそう。
「あっとゆうまだなぁ。もうクリスマスだもんなぁ」
雪を見つめながら研が呟く。
「そうだよぉ。今日は思いっきり楽しもうね!!超わくわく♪」
研にしがみつきながらあたしはメチャクチャ浮かれてる。
「まず、飯食うか」
「食う!」
研が見つけた可愛いお店に入った。
研はオムライス
あたしはグラタンを頼んだ。
「今日は何処いくのー?」
熱々のグラタンをふぅふぅしながら口に頬張る。あたし猫舌だからふぅふぅしないとダメなんだよね。
「んー…夜はイルミネーション見たりするからなぁ。明るいうちはどうすっかな?色々歩き回ってみるか」
「だねっ」
ご飯を食べ終えて外に出るとマダ雪は降ってた。
でもスグ溶けてるから積もらないっぽい。
「雪積もんないよねぇ。面白くないなぁ…」
「積もったらどうすんの?」
研が服に付いた雪を払いながら言った。