お姫様だっこ
「美優ー!!」
教室に戻ると菜帆が真っ赤な目をして走ってきた。
「泣いてたの?」
「…うん」
あたしは菜帆の頭を撫でながら伝えてあげた。
「菜帆の勘違いが判明しましたぁ」
「へっっ?」
「詳しくは俊に直接聞きなさい。菜帆も悪いんだよぉ?」
「なになにどぉいう事!?」
「知りたいならちゃんと俊と話しなさい。」
俊が待ってる事を伝えると、菜帆はすぐ走っていった。
きっと菜帆は笑顔で戻ってくるはず。