お姫様だっこ
「その中の1人がさ、゙俊サンですよね゙って言い出して。んで俺の方も見で研サンですよね゙って言われた」
「えっ、2人の事知ってたの?」
「あぁ…俺ら1年にも有名だってさ。んなの知るかってね」
「へぇ。やっぱ1年にもファンいるっしょー」
あたしが拗ねてると
「関係ねぇって。俺は美優しか興味ないし」
研が微笑みかけてきた。
「ほんと?」
あたしは不安げに聞いた。
「ほんと。1年とかガキにしか見えねぇよ」
「よかった。…はぃ、唐揚げあげる♪」
お弁当箱の中の唐揚げを研に食べさせた。
「うめぇ」
嬉しそうに唐揚げ食べてる。
やっぱり不安は消えないけど…。
1年に可愛い子いっぱいいたし。
「大丈夫ょ美優。美優より可愛い子いなかったよ♪」
あたしの心を見透かしたかのように菜帆が言った。
「ありがと、菜帆」
優しい菜帆に感謝。
「ほんとよ?」
菜帆は真剣に言ってくれた。