お姫様だっこ
「そろそろ寝よう…」
電気を消して目を瞑る。
あれから研と手を繋いで帰ったんだ。
また幸せな気持ちが増えた。
嫉妬するって事はあたしへの愛が大きいって事でしょ?
幸せだよ。幸せすぎだよ。
――‥♪
幸せに浸っていると携帯が鳴った。
「誰ぇ?」
独り言を言いながら携帯画面を見ると
―慎―
あ…そうだ。今日話した時メルアド交換したんだった。忘れてたよ。
《慎でっす!早速メールしちゃいました♪憧れの美優ちゃんとこんなに早く仲良くなれてマヂ嬉しいです!ありがとうございます。こんな俺ですけどコレからも宜しくです。あの、研くんは怒ってませんでしたか?美優ちゃんに軽々しく話しかけたので…本当はムカついてるんじゃないかって。》
長いメール。
慎って実はマメな性格?
ってか、゙研くん゙って呼ぶ事にしたんだね。
あたしはスグ返信した。
《美優でーす。早速メールありがと♪研は怒ってないから大丈夫よ。明日また話しかけてみたら?明日、研つれて慎の所遊び行ってあげる。楽しみしてて♪》
《まじっすか?良かったぁ…研くんは俺の憧れの人なんで嫌われたくないんです。》
慎は研が好きなのね。
《大丈夫♪じゃまた明日ね。おやすみー》
そう送った後すぐ寝てた…―