お姫様だっこ
バイト


「いらっしゃいませー」


はぁ…っ。

あたしは今、バイト中。

もうすぐ研来るのかな?

まじ緊張!!!

ってか本当に来るの?


入り口のドアが開く度にドキッとする。



またドアが開く。


「いらっしゃぃま……!!!」


「あ、美優みっけぇ♪」




き、きたぁー!!


「ほんとに来たんだ?」

「おう。約束は守るぞ俺」



「美優ちゃんだ!!やっぱ間近で見ると益々かわいいなっ♪」

ん?この人誰?


研と一緒に来てる人。

見た目、チャラ男。
肌が黒くて長い髪。
顔はかっこいいけれど、あたしのタイプではないな。


「ねぇ〜、一緒にコーヒー飲もぉよっ♪」

「おぃ、拓!辞めろよ。馴れ馴れしくすんな。美優は仕事中だろ」

「はいはい」


拓っていうんだ。


研と拓はおとなしくテーブル席に着く。


あたしはメニューを差し出した。


すると、拓がニヤつきながらあたしを見てきた。

「研さぁー、最近は美優ちゃんの話ばっかすんのよー」

「ばか!余計な事喋んな!!!」



えっ?


「俺〜カフェラテねぇ♪」

拓が研を無視して注文してきた。


「お、おれはブラックコーヒー!」

「おぃ研、かっこつけんなってぇ。」

研が拓を睨みつけてる。
拓はお調子者らしい。

「お前黙れ。黙れねぇんなら帰れ」


拓がおとなしくなった。

なんかこの2人、笑えるんですけど♪
息が合ってる感じ。

オーダーを聞いたあたしはコーヒーを作りにカウンターに戻る。
< 33 / 330 >

この作品をシェア

pagetop