お姫様だっこ
「おっはよぉ♪」
遠くから誰か走ってくる。
「あっ」
拓だった。
カフェに研と一緒に来てたチャラ男系の拓。
「拓おはよ」
「おはよー拓くん」
「美優ちゃんおはよー。ってか拓でいいよ。"くん"いらない♪」
「あ…うん、わかったよ!拓♪」
ほんと人なつっこいなぁこの人。
「お前ら、とうとう付き合う事になったんだな。良かったな、研!!」
「おうっ。さんきゅ♪って事で美優に手ぇ出すなよ〜」
「え〜どぉしよっかなぁ。ね、美優ちゃん♪」
拓の手があたしの肩の上に乗ってる…
「お前ぶん殴られたい?」
鋭い目つきの研。
その目にさすがの拓もビビってる?
「あーごめん。怖いなぁ研は!んじゃマタなぁ♪美優ちゃんバイバーイ!!」
嵐のような人だな…