お姫様だっこ




3人が去った後、フラフラっと座り込んでしまった。





「おぃ、美優大丈夫か!?」



「うん…なんとか」




菜帆は顔がひきつったまま。




「美優ぅー。まじムカつくアイツら!俊にまでくっつぃてるしぃ」





「菜帆も大丈夫?」





今にも泣き出しそうな菜帆が心配だった。





「菜帆は大丈夫だよぉ!美優が1番怖いでしょ!?でも良かった…帰って行って」



少し安心してる菜帆。




でもあたしは全く安心出来なかった。




「いや、あの人達また何かしてくるよ」





絶対来るって確信できた。



いつ来るかはわからないけど絶対来る。



負けるか!!!




そう心の中で叫んだ。




「研、大丈夫だよ?あたし、大丈夫」



「なんかあったらスグ言えよ?」



まだ怖い顔をした研。





他のクラスからも見物人が居てザワついてた。




「みんなゴメンねぇ?もう大丈夫ー!!」



あたしはピースしてみんなに笑顔を見せた。





足は震えてたけど…
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