素直になりたい。


次の日の朝―――



「おはよう、悠李っ!」


「あっ、おはよう」



あたしは早速、昨日の出来事を悠李に話した。



「ほんとに?! よかったじゃん! 素直になれるよう頑張ってね」


「あー、今から緊張するよ~」


「あはは! 涼音かわいい。恋する乙女みたい」


「ちょっとー! 実際に、恋する乙女なんですけどー」



なんて、ふざけて見せてるけど、実際はありえないくらい緊張していて。

こうやっていないと、緊張でどうにかなりそうだった。

< 9 / 32 >

この作品をシェア

pagetop