天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅢ
江李 真晝はニュートラル
翌朝。

アリスカはベッドの上でまどろみからようやく目を覚ます。

「…………」

昨日は何か、怖い思いをしたような気がしたのだが…。

そういう体験をしたという認識はあるのに、肝心な所は思い出せない。

側頭部に片手を添えて、しばらく目を閉じる。

…思い出せないのならば無理する必要はないか。

ここ最近、思い出すのも辛い事ばかりだし…。

ゆっくりとベッドから降りて、ふと机の上の携帯電話を見る。

…メールや電話の着信を示す、ランプが点滅していた。

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