天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅢ
テーブルの上に熱いほうじ茶とお茶請けの饅頭が準備される。

「それでどうしたの、小夜ちゃん。教頭室に一人で来たのは初めてじゃないかい?」

『実は…』

小夜は制服のポケットから、一枚のチラシを出す。

職員室のコピー機を使いましたと言わんばかりの、紙質の悪いチラシだ。

『12月24日に、クリスマステロっていうのがあるらしいんです…みんなでケーキや料理やお菓子や飲み物を持ち寄って、パーティーしようっていうイベントらしいんですけど…』

「へぇ?楽しそうじゃないか…全く…どこの悪餓鬼が企画したんだろうねぇ、こんな物騒な名前までつけてさ」

湯飲みを両手で持ったまま、さも可笑しそうに笑うお初。

『それで…』

小夜は少し頬を染めた。

『好きな男の子を誘って、そのパーティーに行きたいんです…お初さんに…どんなコーディネイトにすればいいか教えてもらおうと思って…』

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