俺はその時、どう行動するか。
「た、ただいま」


「ふふ…おかえりなさい」




シャワーを浴びて頭も体もシャキッとした俺は、綾音が朝食を用意してくれた机に座る。


味噌汁をよそい終えた綾音も俺の向かいに座った。



「すごいね…朝からこんなに作ってくれたんだ」


綾音が用意してくれた朝食はベーコンと半熟の目玉焼き。


それにほうれん草のおひたしと茄子の味噌汁だった。


朝食なんていつも菓子パンとかおにぎりで適当に済ませてきた俺にとって、何年かぶりの家庭的な朝食だった。




「今日は予想通りとっても良いお天気になりましたね!」


綾音は箸でご飯を口に運びながらニッコリ笑う。


窓の外はいつの間にか真っ青な青空が広がり、木の枝に積もった雪がキラキラと輝いている。


< 152 / 224 >

この作品をシェア

pagetop