俺はその時、どう行動するか。
男子トイレをスルーして近くの喫煙ルームに入ると、

俺は上着の内ポケットから煙草を一本取り出しライターで火をつけた。




「ふぅ――…」


喫煙ルームにゆらぐ白い煙をぼんやり見上げながら適当に時間を潰す。


10分くらい間隔あけりゃ、充分だよな…?



腕時計を見ると時刻は11:38


朝にパンを1つ食べただけだし、腹が空いてきたな。


せっかく北海道に来たんだし、昼飯はどこで食おう。


海鮮系も良いし、さっき綾音とラーメンについて語ったせいでラーメンが食いたい気もする。




「ん―…迷うな」


そんな独り事を呟きながら腕時計をもう一度見ると、俺は煙草の火を揉み消した。



よし、そろそろ行くか。


俺は喫煙ルームを出ると、手荷物受け取り場へと向かった。


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