俺はその時、どう行動するか。
「…じゃあ、そういうわけで宜しくお願いします」



俺は頭を下げ、その場をあとにしようとした。





「相良様」


「あ、はい?」




麻生さんは手のひらをこちらに差し出して来た。



「?」



俺が不思議に思いながらその手を見ると


麻生さんは、今度はその手の親指と薬指を擦り合わせるような仕草で2回クイクイッと動かした。



「……!」


俺はこの仕草を見たことがあった。


これは…かの有名な映画、ホームア〇ーンの中で…


確かホテルマンが主人公ケビンにチップを要求した時、全く同じ仕草をしていた!



…ま、まさかこのじいさんチップをよこせと言ってるのか…?



俺が恐る恐る麻生さんを見つめると、麻生さんは黙って一度うなずいた。


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