Rainy days never stay~心の傷痕~
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空港の到着ロビー。

目的の便が着陸したことを知らせるアナウンスが流れる。

数十分後、向うとこちらを繋ぐ扉が開いた。

沢山の人混みの中、私は彼の姿を見つける。

すぐに駆け寄りたい気持ちを我慢。

彼が私に気付き、驚いた顔をした。

私はゆっくりと近付づく。

「お帰りなさい。」

「ただいま。・・・どうしたんだ?」

彼が私の頬に触れ、流れ出した涙をそっと拭い取った。

彼の手から温かい温もりを感じる。

私は彼の胸に強く抱きついた。

「そんなにしなくても、俺は消えたりしないよ。」

いつもの様に、私の頭を撫でる。

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