テディベア(短編)
第2章


テディさん『頭痛いわ。飲みすぎた。どこやここ』



目の前には、ぬいぐるみや
家電や家具や色んな物が置いてありました。


テディさん『リサイクル屋?外で寝てもーたからやな』



子供が、テディさんを手に取り子供『ままこれ買ってよ。買って』


母親『汚いから嫌よ。』


子供『いやだいやだ』


床に、寝そべりながら
母親に抵抗する。


母親『わかった。わかったから、起きなさい。』


子供『やった。やった。』


母親『これください。』


店員『20円になります。』


テディさん『20円?ドイツ製のわしが、しばくぞ。わしは、うまい棒2つ買えるレベルかい。』


子供の家に着くと、母親はテディさんを掴んで洗濯機の中に放り込んだ。



テディさん『ふざけんなや』


子供『かえしてかえして』


母親『キレイに、してあげるから待ってなさい。お菓子食べていいから。』


子供『やったー。』


テディさん『わしを見捨てるなや』


洗濯機が回り始めテディさんの意識は飛んだ。


ピロリロロリン


洗濯機は、止まり気を失ったテディさんと洗濯物は乾燥機に入った。



テディさん『熱い熱いわ。乾燥機やんか。対応してへんて』


また気を失ったテディさん。


乾燥機のドアが開いたら
少し小さくなったテディさんが子供に渡された。


テディさん『いいダイエットやけどもういや。』

夜になり、遊び疲れた子供は
夕食が終わるとすぐに眠りについた。

母親は、家事をしながため息をふいてテレビを見る。


ドアの音がして父親が
帰ってくる。


無言でお風呂に入り、上がってビールを飲みテレビを見て
携帯をいじり眠る。


母親と父親には、会話がなく
二人とも話す気すらないみたい。


テディさん『いま流行りの仮面夫婦か?』


次の日になり朝食を食べる
子供と母親起きてきた父親は、母親に


父親『ご飯はいらないから』


母親『あなたの分は作ってません。』


子供は、下を向きご飯を食べる。


ドアの音ガチャ


父親は、会社に向かって
母親は、レンジの中の父親分の朝ご飯をゴミ箱に捨てた。



それを見て子供はお母さんの服を引っ張りほほえんで
お母さんは笑い返した。


テディ『よくできた子供やな。いっちょやろうか。』


子供は、テディさんを連れて
おままごとをはじめた。
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