祝福された堕天使達
「まー君、何してんの。せっかく海まで出歩いて、ぼーっとしてるだけ?」

先ほどまで迫りくる波と無邪気に戯れていた彼女が、俺の所まで戻るとそう聞いてきた。

「水平線を見てたんだよ。それと麻理の事もね。」

「それって、私がおまけって事?」

「ううん、むしろ麻里が主役だな。」

「本当に?」

「本当だよ。」

< 2 / 100 >

この作品をシェア

pagetop