祝福された堕天使達
俺達はあの時、元いる筈の場所から踏み外し堕ちていった。

堕ちて、元いた場所へ高い高いその壁を俺達は藁にもすがる思いで登り始めた。

特別な経緯の俺達に世間は冷たい目線を向けてくる。

そんな視線を抜けながら、先の見えない暗い道を信じ、俺達はただただ登る。

それはもはや地獄に堕ち、翼をもぎ取られた堕天使であるかの様に。

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