意地悪同期にさらわれました!

――「秋穂ちゃん、もういい。
君を諦めるよ」

ふと二人でそちらを見ると
…黒木課長がいた。


「ごめんね、昨日は。
君達が本気だと思えなくてさ。
……だけど…もういいよ、分かったから」


―――「仕方ないわね、私も諦めるわ」

もう一人の声に今度はそちらを見る。

……有美子…。


「東吾、…良かったじゃない。
私以外にも、本気の人がいて。
面倒臭いから私は降りるわ。
好きにしたらいいわ。
後悔しても知らないわよ」

微かに笑う有美子に俺は言った。

「…するかよ。
秋穂に…本気で惚れてっから」

有美子はクスッと笑ってからオフィスを出て行った。




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