意地悪同期にさらわれました!
「………」
ずっとこのまま握っていたのだろうか。
野田の顔を見ると、彼女は向かいに座る達也と笑顔で話している。
俺は冷やかしを交わすのに必死で全く気付かなかった。
重ねられた手をジッと見ていると、俺の隣に座っている甲野が俺の肩をトントン、とつついてきた。
「なあ、東吾。
今更聞くけど、お前、どうやって秋穂ちゃんをオとしたんだよ」
「は」
「課の男連中は、ほぼみんな彼女狙いだったんだぜ?
仲の悪そうなフリしてさぁ、やり方か汚ねぇよな。
お前は全くのノーマークだったのに」