Alien執筆言い訳日記(ブログ的な何か)
8月21日 真夜中の弥次さん喜多さん




言わずと知れた、しりあがり寿の『真夜中の弥次さん喜多さん』である。随分放っておいたが、この度ふとした気分で古本を1円で購入。しりあがり寿はさほど好きではないのだが、これだけは名作だろうと推察し、Amazonで買った。

実際、これは私にはリアルな物語であった。

ヤク中で美形の喜多さんが、世話好きのおっさんの弥次さんと「お伊勢参りをすれば喜多さんのヤク中が治るかも知れねぇ」とか言って、お伊勢参りの旅に出る。
全編に吹き渡るシュールで無意味な感覚が、離人症だった自分の世界の見え方によく似てて、ビョーキがひどかった頃に読んだら、確実に発作起こして狂気発動してただろうな…と思う。なんせ発症直後に読んだ、高橋源一郎の『ジョン・レノン対火星人』で夢と現実の境目が無くなるという出来事があった。アレには参った。

BLというにはあまりにも文学的な作品である。
ご一読をおすすめ♪





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