Alien執筆言い訳日記(ブログ的な何か)
11月5日 マムシも追加



 冬虫夏草に生活を負っていることは先日吐露致しましたが、最近職場の店長に、個人ミーティングの時に、
「私…実は◯◯で…貧血で…今無理出来ない身体なんです…ヘモグロビン値が7.9まで下がって…」
 みたいな悲劇のなんちゃらをやったんです。
「7.9!? 通常の半分じゃないですか! よく動けましたねぇ…」
 さすが漢方薬店の店長。ヘモグロビン値の基準値は頭に入ってるんですな。
「では、お見舞いに店の十全大補湯差し上げます。貧血治してくださいね!」
「え…あんな高いクスリ、いいんですか?」
「ええ。その代わり経過をレポートしてくださいね」
「はい。そんなんでいいならいくらでも!」

 というわけで、ケーススタディを出す代わりに1万円以上する漢方を頂いちゃったのでした。店長太っ腹。

 さて十全大補湯とはなにものか? ということですが、主に気血両虚で、寒け・四肢の冷え・下腹部痛などの虚寒の症候をともなうものに使用します。気も血も少ないという状態。手術やお産の後、癌治療時の体力低下などに使うもの。
・病後の体力低下
・疲労倦怠、食欲不振
・ねあせ
・手足の冷え
・貧血
 将に今私に必要なものと言えるでしょう。

 そして、当店の十全大補湯には、加えて反鼻という生薬が加えてあります。この反鼻。日本語で言うところの「マムシ」。マムシの内臓と皮を取って乾燥したもので、蛋白質、アミノ酸、無機質などを豊富に含みます。強壮、強精、内臓の働きを活発にして疲労回復に用います。化膿症や切り傷にも使用します。よく、夜の精力剤とかに入ってますね(知らないって)。まぁ、人生一度くらいは「赤マムシドリンク」の1本くらい飲んでるでしょうよ皆さんも(ないって)。凄十に入ってるかなと思ったらそっちはコブラだった。有名ドコロではユンケル黄帝液のスタンダードを見て頂くと「反鼻チンキ」などと書いてあると思います。

 基本的に植物より動物生薬のほうが効き目がソリッドに出ます。冬虫夏草も半分は動物生薬です(キノコと動物のハイブリッド)。マムシはご存知のように毒があります。この毒は致死量だと死にますが、微量だと血中にすぐ入るいわば導入の役割をいたします。

 そんなこんなで、飲んですぐ顔色が良くなるほど効きました。冬虫夏草の次はマムシ…どんどん深みにハマって行きそうです。楽しい…






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