3年分のキス
「ご、ごめんっ。遅くなった」
走って走ってたどり着いた待ち合わせ場所
10分ほど遅れてついてしまった
藤原さんの姿が見えた瞬間さらに速度を上げて駆け寄る
おかげで息が途切れ途切れになっている
「焦りすぎ」
出会ったころは二人とも敬語だったけれど
今では同い年ってこともあってタメ語で話せるほどだ
ただ、名前はまだ苗字にさん付けなのだけど
「全然待ってないから」
そう言ってほほ笑んだ彼はわたしの手を取って歩き出した