3年分のキス
蓮がわたしを呼び止める声も聞こえたようで聞こえなかった。
気が付けば息が荒くなってきて、涙も出ないのに嗚咽が止まらなくなった。
どうして、たかおちゃんがいるのだろう。
今日はわたしの家のパーティーのはずだ。
蓮の知り合いしか来ないはずなのに。
どうして、どうして、どうして
彼はもういないはずなのに。
わたしの前には現れないはずなのに。
もう二度と会えないはずなのに。
あの時で、彼が退院したあの日で、わたしは彼の前から姿を消したのに。
まさか彼のほうからわたしの前に現れるなんて。