3年分のキス
「…そう」
母の顔は認めている顔ではなかった
それぐらい、朦朧とした意識の中でもわかった
でも今は、許されようが許されまいがどっちでもいい
たかおちゃんに会いたい
たかおちゃんの笑顔がみたい
たかおちゃんが無事ならそれでいいの
「たかおちゃんのところに、行かせて…」
心の声が漏れる
歯をくいしばって、涙をこらえる
「…あなたが退院するまで、我慢しなさい」
その言葉にこらえた涙もついに止まらなくなった