3年分のキス
「退院おめでとうございます」
看護婦さんからそう言われてお辞儀をするわたし
そこには父と母もいたが
こんなところに長々といる場合ではなかった
「あの、西崎たかおの部屋はどこですか」
看護婦さんにさっそく尋ねる
父と母は顔をしかめる
「ここより1つ上の階で、403号室ですよ」
そんな両親をよそに、看護婦さんは優しく答えてくれた
「ありがとうございますっ!」
そう言い捨てて、わたしは病室を走って出て行った