真夜中・十二時的彼氏。~ミッドナイトナカレシ。~
「…それはさっき私が言った様に、みんながぐるになって…」

「でっ、でも…よくよく考えてみて。二、三人なら解る。でも、さすがにみんなから嫌われる覚えが、私には無い。

『姿無き恋の野獣』の誘いに乗らない子がいたって、不思議じゃない。

…人には正義感がある。そんな簡単に、いいなりロボットの様に簡単になれるものかしら?

…とても、考えにくい。」

「…人を簡単に、自分の言う事を聞かせる場合、とても強力な手段があるわ。

…一つの方法は、言いなりにしたい相手から、致命的な弱みを握ってしまう場合。
つまりは、脅迫。

ただこの場合、逆に窮鼠猫を噛む、といった様に、脅されている側から、脅迫者が反撃を食らってしまうリスクを考えると、あまり有効な手段とは言い難いわ。

でも、もう一つの手段…よほどこれに対して自信があるなら、下手をすれば、内容いかんによれば、自分は完全に正体を悟られる事の無い安全圏にいつつ、いいなりロボット達を遠隔操作する事が出来る。
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