【短編集】 切恋セツコイ
涙味






告白した。






















大好きな彼に。



















でも、「ゴメン」って言われた。


















初恋だったのに。















ずっとずっと、



















大好きだったのに。


















ホントは。















「好きじゃなくてもいいからキスして」って





















言いたかった。





















でも、そんなこと言える訳ない。

















いつの間にか、彼はいなくなっていて。
















頬を涙が伝った。















そよ吹く風に、














そっとつぶやいた。















『さようなら。私の初恋。』

















初恋は、涙味。














*Fin*

< 1 / 16 >

この作品をシェア

pagetop