幸せ探そうぜっ!!



千鶴がこんなことを聞いたのには訳がある。





連とは手をつなぐことくらいしかしないからだ。





本当はキスだって、その先だって……。


怖いと思う反面、連なら……という思いもある。



「んー、いまどきってやっぱ早いよ。みんな。でも千鶴、あんたは急がなくていいよ。大事にされてるってことで」


「そうなのかな?」



大事にされてる。


それは痛いほど分かってるの。


連の行動一つ一つがあたしを気遣ってくれているもので、あたしをあたしよりよく分かってる。




でも、好きだから、あたしはその先にいきたいの。





それも全部全部、連だから……。





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