幸せ探そうぜっ!!
「……えっと、その、結局どういうこと?」
あたしがそう聞くと、連はしばらく考える素振りを見せた。
そして―……
「つまり、俺は千鶴を大事にしたいってこと」
――あぁ、そういうことですか
結局、連があたしに手を出さないのは、あたしに魅力が無いとかそういうわけじゃなくて、あたしのためだったんだ。
あたしが怯えないように。
どこまでもあたしに優しくて、甘い。
「焦らなきゃなんない理由はどこにもないでしょ?俺たちは俺たちらしくゆっくり進んで行こう」
そう言う連はとても大人びて見えた。